環境配慮

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環境配慮

当施設では、利用者の皆さまが安心して快適に過ごし、より良い生活環境を築けるように、さまざまな工夫を取り入れています。
視覚的なサポート、個人スペースの確保、体力向上を目的とした環境設計など、多様なニーズに応じた配慮を行っています。

1.視覚支援を意識した環境づくり

一目で認識できる物品管理

作業用の道具や余暇時間で使うものを写真・イラストで管理し、直感的に分かるよう工夫
視覚的なガイドを用意し、迷わず必要なものを見つけられる環境

利用者がスムーズに行動できるサポート

・施設内の案内板やマークを統一デザインにし、分かりやすく配置
・写真やイラスト、ピクトグラムを活用し、理解しやすいサイン表示を実施

利用者のプライベートスペースの確保

個人専用ロッカーの工夫

個人ごとに固定されたロッカーを用意し、荷物の管理がしやすい環境を整備
毎日同じ行動パターンを維持することで、安心感や自発的な行動の促進につながる
「自分だけのスペース」を持つことで、モチベーションの維持にも貢献

カームダウンエリアの確保

・デイルーム以外にも複数の部屋を用意し、利用者がリラックスできる空間を提供
視覚・聴覚の刺激を最小限に抑えたスペースで、気持ちを落ち着かせることが可能
→感覚過敏・低刺激環境への配慮

3.体力向上を目的とした環境づくり

畑の活用(さんご農園)

・屋外での農作業を通じて、気分転換や精神の安定を図る
・土の上を歩くことで、バランス能力・体力の向上を促進
・季節ごとの野菜の栽培・収穫を通じて、自然とふれあいながら学ぶ機会を提供

バリアを乗り越える経験の提供

・すべての環境をバリアフリーにするのではなく、「バリアを乗り越える経験」を重視
・畑へ行く際に段差を設け、職員の見守り・介助のもと、安全に乗り越える体験を作る
・徒歩5分ほどの道のりを移動することで、一般道路での歩行・車椅子移動の経験を積む

4.トイレ環境の工夫

多様なニーズに対応できるトイレ環境を整備

・車いす対応トイレ(1カ所)
・男女別トイレ(洋式・男子用立ち便器)
・男子用トイレに立ち便器を設置し、立ち小便の練習機会を提供
➡「トイレを適切に使う経験」を積むことが、自立支援にもつながります

5.個人に合わせた座位姿勢や作業環境の設定

机の工夫

・高さを調節できる机を用意し、利用者の特性に合わせた姿勢で活動できるよう配慮
・キャスター付きの机を活用し、光や音の刺激、他の利用者との距離を調整しやすい環境を提供

座位の工夫

クッションなどを活用し、最適な座位姿勢を維持できるよう支援
体に負担の少ない姿勢を確保し、集中して作業に取り組める環境を整備

床動作の機会を提供

・マットを敷いて、車いす利用者が床で過ごせる機会を提供
・床での活動を通じて、リハビリテーション効果(体幹筋力の強化)を期待
・「車いすから床へ降りる動作」を習慣化し、動作訓練の一環とする

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