事例紹介

admin

事例紹介

当施設では、利用者一人ひとりの想いを大切にしながら、自立を支え、安心して過ごせる環境を提供しています。
ここでは、実際に支援を受けた利用者の方々の事例をご紹介します。

事例①:強直型筋ジストロフィーの男性

Aさん(30代後半)は、強直型筋ジストロフィーという病気を抱えながらも、当施設で週2回過ごしています。 日常生活の様々な場面で介護が必要なAさんにとって、生活介護での支援は本人、家族とも生活の支えになっているといいます。

安全で快適な日常生活の提供

Aさんは日常生活支援の為、特殊浴槽での入浴介助や、食事のサポートを受けています。 食事の際には、誤嚥防止に配慮し、食事形態を工夫します。また、毎回血圧や皮膚の状態を確認しながら、安全な環境を整えています。移動の際、バリアフリー設計の施設や専用の送迎車を活用することで、負担を軽減しています。

筋力維持と社会参加を目指して

Aさんは筋力維持のために施設内で行われる軽い体操や作業活動に取り組んでいます。 最近では簡単な手芸やパソコン操作に挑戦され、集中力を高めるだけでなく、完成した作品が自信にもつながっているようです。他の利用者や支援員との交流の場でもあるこれらの活動を通して笑顔が増える日々を過ごされています。

高校卒業後、就労されていましたが、病気の進行とともにほとんど外出しない日々を過ごされていました。自宅で日常生活の介助量が増えてきたのをきっかけに、週に2回、家庭以外の居場所として通所されています。

コミュニケーション支援では、Aさんの伝えたい気持ちを丁寧にくみ取り、言葉だけでなくジェスチャーやパソコンを活用し、安心感を持っていただけるよう努めています。Aさんと一緒に、充実した毎日を積み重ねていくことを目指しています。

支援員
支援員
事例②自閉症の男性

42歳のBさんは、自閉症、知的障害、強度行動障害を抱える男性です。コミュニケーションが難しく、普段穏やかな表情を見せる一方で、予期せぬ行動を起こすことがあり、周囲の見守りが欠かせません。

Aさんは、ご家族の勧めもあり、当施設の生活介護とショートステイをご利用いただくことになりました。ご自宅では、周囲への配慮から思うように行動できずにいる様子で、ご両親の見守りが必要なため、負担もあったとのことでした。

興味を持てる活動を探す

当施設では、Bさんの個性を尊重しかつ安全に過ごせるよう、時間をかけて対応いたしました。まずは、彼の興味のある畑作業から始めてみました。土に触れる感触や植物の成長を間近に見ることに、Bさんは楽しそうなご様子でした。

また、とれた野菜を販売するにあたって、できる範囲で包装などの作業をおこないました。「仕事」として工賃が発生した時、ご家族はとてもうれしかったとお気持ちを話してくださいました。

「自分の気持ちが伝えられる方法」を一緒に考える

Bさんは絵カードやマカトンサインを用いたコミュニケーションに取り組んでいます。絵カードを選ぶことで、自分の気持ちを伝える方法を支援員とともに模索しています。

Bさんのご家族からは、「以前より穏やかになり、表情も豊かになりました。施設での様子を聞くのが楽しみです。」と感謝の言葉をいただいています。

Bさんのように、一人ひとりの個性やペースに合わせて、様々な活動をご提供しています。地域との交流や、他の利用者との触れ合いを通して、充実した毎日を送っていただけたら幸いです。

今後とも、Bさんの日常をサポートし、より豊かな生活を送れるよう、スタッフ一同尽力してまいります。

支援員
支援員
事例③ダウン症の女性

42歳のCさんは、ダウン症と診断され、日常生活は独歩可能です。社会参加の機会を広げたいというご家族の願いを叶えるため、当施設の生活介護をご利用いただいています。

作業活動の支援

Cさんは、畑作業に興味を示したものの、最初は土に触れることへの抵抗や、作業の順番を覚えることに苦労していました。スタッフはCさんのペースに合わせて、少しずつ作業の量や種類を増やしていきました。今では、土をほぐしたり、種をまいたりする作業を自ら進んで行うようになり、植物の成長を嬉しそうに見守っています。

畑作業だけでなく、Cさんは手先の巧緻性を高める活動にも積極的に取り組んでいます。折り紙やつまむ作業、洗濯物をたたむ作業など、細かい指先を使う活動を通して、集中力や手先の器用さを養っています。最初は少しぎこちなかった折り紙も、今では簡単な作品なら一人で折れるようになりました。

また、そのほかの家事動作も積極的に手伝ってくださり、食器を洗う作業など、日常生活に役立つ動作をスタッフと一緒に行っています。

Cさんは、言葉でのコミュニケーションは難しいですが、笑顔やジェスチャーで自分の気持ちを伝えてくれます。最近では、自分で折った折り紙をプレゼントしてくれたり、率先して清掃を手伝ってくださる姿が見られるようになり、スタッフ一同、大きな喜びを感じています。

支援員
支援員

Cさんのように、支援のもと、環境に慣れて様々なことができるようになります。当施設では、一人ひとりの個性を尊重し、それぞれのペースに合わせて、様々な活動をご提供しています。

今後とも、Cさんの成長をサポートし、より豊かな生活を送れるよう、スタッフ一同お一人お一人に合った支援を提供してまいります。

記事URLをコピーしました